【ご相談の内容】PHPのバージョンアップやWordPressのアップデートをしたら、ホームページが表示されなくなってしまった!
web担当者自身で社内ブログのPHPのバージョンアップやWordPressのアップデート対応をしたら、ホームページが表示されなくなってしまった…。前のバージョンに戻しても、HPが表示されないだけではなく、WordPressの管理画面にすらアクセスできなくなってしまってもうお手上げ!助けてください!!
今回は、よくあるサーバーの管理画面からアップデートやバージョンアップがボタン一つで実行できる機能を使ってご自身でアップデートを行ったところ、HPが表示されなくなってしまった、しかも、前のバージョンに戻しても不具合が解消できず、HPが表示されなくなったどころかWordPressの管理画面にすら入れなくなってしまった。もうお手上げです…という内容でした。
ホームページが表示されなくなってしまってはせっかく稼いだアクセスも無駄に…
アップデートして、HPが表示されなくなった時点でかなり焦ったのですが、バージョンを戻せば大丈夫だろうと油断していました。
まさか表示されなくなってしまうとは…
WordPressの管理画面にすら入れないし、もうどうしていいのかわかりません
【事例】バージョンアップに伴う不具合が発生
PHP 5.4を使用していた状態から、PHP 7.4にアップデート
WordPressも3.4から6.4.3にアップデート
調査の結果、サーバー管理画面からのWordPressアップデートがうまくいっていなかったことが判明。
WordPressの管理画面にも入れない状況になってしまっていたので、やむを得ずバックアップを手動で取得した上で、WordPressの手動アップデートを実施いたしました。
WordPressの手動アップデートを実施することによりエラーが解消され、HPが問題なく表示されるようになりました。管理画面にも無事にログインすることができました
※PHPは現在8.3.x が最新となっています。(2024年5月現在)
サーバーの最新対応バージョンがPHP7.4だったため、今回は7.4で対応しています。
突然HPが表示されなくなってしまったら、焦りますよね!
原因が分かれば対処できますので、諦めずにご相談ください!
対応の流れ
ご相談いただいた時点で、既にサイトに不具合が発生していたので、以下のような流れでご対応させていただきました。
1.情報の共有ドメイン・サーバー情報などを共有いただき、お客様のサーバー環境にログイン。
2.エラーの調査
既にエラーが発生している状況でしたので、すぐに原因を調査しました。
WordPressの管理画面にはログインできない状態だったので、サーバー側からHPを操作させていただきました。
3.WordPressを手動アップデート
今回はWordPressのアップデートに関する不具合が原因であるとわかったのですが、WordPress管理画面にも入ることができない状況だったので、やむを得ず手動アップデートを行いました
4.動作を確認
5.確認完了後、納品完了
無事に不具合を解消し、管理画面も正常に動作することが確認できました。
もうだめかと諦めかけていたので、HPが表示されたと連絡をいただいた時は、
本当に嬉しかったです!
こまめなバックアップとアップデートの必要性を実感したので、これからはきちんと管理していこうと思いました!
バージョンアップやアップデートで起こる不具合、考えられる原因とは
今回は調査の結果、WordPressのアップデート中に不具合が起こっていたことが判明しましたが、
バックアップやアップデートに伴う不具合は様々な原因が考えられます。
1.サーバーの問題
サーバーがダウンしている、またはメンテナンス中である
上記の場合はサーバー側の対処を待つしかありません。時間が経てば解決される可能性が高いです。また、ご自身のサーバーの契約期間が残っているかもあわせて確認したほうが良いでしょう。まれに更新を忘れていて気が付いたら期限が切れていた───というケースもございます。
2.ドメインの問題
ドメインの有効期限が切れている、またはDNS設定に問題がある場合。
ドメイン回りの契約や設定に問題がある場合、登録しているメールアドレス宛に警告が届いていることがあります。定期的にチェックしておくことをオススメいたします。
3.プラグインを原因とするエラー
プラグインの互換性、プラグイン同士の衝突など
インストールされているプラグインのバージョンが古い、更新が止まっていて現在のサイトのプログラムと互換性がない、もしくはプラグイン同士の衝突など、導入しているプラグインが原因でエラーが起こっている場合。自動アップデートを設定していると、突然サイトにアクセスできなくなるようなケースも稀に発生します。
4.テーマの問題
テーマが壊れている、または互換性のないテーマを使用している場合。
WordPressのデザインを設定しているテーマファイル。テーマファイルも定期的なアップデート対応が必要です。テーマに不具合が発生しても、突然サイトが見られなくなる場合があります。
5.WordPressの更新
WordPressのコア、テーマ、プラグインの更新が原因で互換性の問題が発生している場合。
テーマやプラグインだけでなく、WoerPressのコアファイルに関しても、定期的なバージョンアップが必要です。基本的にはPHPのバージョンを上げた場合は、WordPressのバージョンも、入れているプラグインもすべて最新の状態にすることをおすすめしています。
一方は新しくて、一方は古い状態のまま使用しようとすると、互換性がないという理由でエラーが発生しやすくなるからです。
6.PHPのバージョンの問題
サーバーのPHPバージョンがWordPressの要件に合っていない場合。
これは逆の場合も考えられますが、PHPのバージョンが合っていないと、サーバーエラーが起こります。WordPressの自動更新を設定していたりすると、気が付いたらサイトが表示されなくなっていた、ということも起こりえます。
PHPのバージョンをアップデートすれば不具合が解消される可能性がありますが、バックアップを取得してから対応するなど、注意をして行いたい作業です。
7.データベースの問題
データベースの接続エラーや破損が発生している場合。
いきなりデータベースの接続エラーが発生することは考えにくいですが、この場合データベースのバージョンにも注意しなければいけません。データベースのバージョンアップを行えば、不具合が解消される可能性がありますが、事前にデータベースのバックアップは必要です。
8.htaccessファイルの問題
htaccessファイルが壊れている、または不適切なリダイレクト設定がある場合。
サイトに接続できない場合、サイトを表示させる前になにかエラーが起こっているということなのですが、htaccessファイルに不具合がある場合、URL接続が弾かれる、ブロックされて表示されないということがあります。
この場合サーバー側からファイルを操作する必要がございます。
9.メモリ制限
PHPのメモリ制限を超えている場合。
もし空白のページに以下のような文言が記載されていたら、メモリ制限エラーです。
fatal error: allowed memory size of ———- bytes exhausted
サーバーのプランを見直すか、WordPressのメモリ制限を手動で増やすことで解消する場合があります。
10.マルウェアやハッキング
サイトがマルウェアに感染している、またはハッキングされている場合。
一番考えたくない可能性ですが、最後に考えるのがサイトがウィルスに感染していたり、ハッキングされている可能性です。
不安を抱える前に普段からセキュリティを強化し、バックアップをこまめに取得しましょう。
今回は上記の5.WordPressの更新に関する不具合が原因でした。
上記のような可能性を、ひとつひとつ調査や検証をして原因を探ることが大切ですが、あまりテクニカルな問題になるとご自身では行き詰ってしまうことも…。
そんなときは諦めずに我々にご相談ください。
ご料金
上記事例のケースでは、約50,000円ほどの料金にてご対応させていただきました。
今回のようにアップデートを行ってから不具合に気づいた場合、ホームページすべてが表示されなくなってまう可能性もあります。数時間~数日の間、ホームページにアクセスできない状況により、多くの機会損失などのリスクが考えられます。トラブルが起こってから慌てて相談するよりも、事前の調査や準備を十分に行った上でのアップデートを強くオススメ致します。
リスク回避のためにも事前にご相談ください!
オーバリッジでは、通常のWordPressバージョンアップの場合、バックアップの対応なども含めると100,000円~で承っております。お客様が運用されている「ホームページ」や「webサイト」などの形式・仕様によっても料金は変わってきますので、まずはお気軽にご相談ください。
※ バージョンアップ対応の注意点 ※
PHPバージョンの管理がドメイン毎一括となっている場合は、サブドメイン・サブディレクトリのPHPバージョンも一緒に変更されてしまいます。お使いのサーバーの状況を事前にご確認ください。
※大規模サイト、決済機能付きのサイトなどはご対応出来かねます。
ホームページの不具合などもご相談ください
株式会社オーバリッジでは、ホームページのトラブル対応も受付しております。
作成したまま、放置されているホームページはありませんか?
古いバージョンのサポートされていないPHPを使用していると、サイトを脆弱性にさらす危険があります。これはセキュリティの観点から望ましくありません。また、PHPのバージョンをアップすると、サイトの表示が早くなる可能性があります。
そもそも自社のホームページのPHPのバージョンがわからない。という方も多いのではないでしょうか。弊社のお客様も、会社のホームページのことはよくわからない…。という方がほとんどです。
そのような場合でも、バージョンアップをする必要があるのかないのか?
まずは、ご相談・お見積り依頼からお問い合わせいただければと思います。